所有者不明土地問題について①

「所有者不明土地問題」って耳にしたことありますか?
所有者不明土地」は、「不動産登記簿等の所有者台帳により、所有者が直ちに判明しない、又は判明しても所有者に連絡がつかない土地」と定義されています(国交省)

どういう問題が起きているんですか?

・古い建物が建っていて(もちろん誰も住んでいません)、倒壊のおそれがある
・土地が荒れ放題となり、草木の繁茂や害虫の発生が起こる。又は不法投棄などでゴミ屋敷のようになり悪臭が漂う。
などにより、近隣にお住まいの方が迷惑を被ってしまう。
(※誰も住んでいないからといって勝手に立ち入り対処することは出来ません)
また、東日本大震災の復興事業で問題になりましたが、用地買収等が進まず、円滑な復興の妨げになっています。

そもそもどうして所有者が判明しない事態になるんですか?

不動産を相続した際に、登記簿上の名義を変更する手続き(相続登記)を行っていなかったり、
住所変更手続きを行っていなかったりすることが多いことが一因です。

令和3年4月21日、この問題の解消を目的として、「民法等の一部を改正する法律」及び「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律」が成立しました。
次回からその中身についてお話ししますね。

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